耐震診断ではどこを見られて評価される?

公開日:2024/02/15
疑問

これから専門家に耐震診断を依頼する人は、今回の記事を参考にして、どこを見られて評価されるのか知っておきましょう。耐震診断とは、住宅がどの程度の耐震性能を持っているのか診断することです。築年数が古い建物や、ヒビ割れなどが見られる建物では、積極的に専門家に診断してもらうようにしましょう。

耐震診断とは

住宅がどの程度の耐震性能を持っているのか診断します。その結果、補修が必要となった際には工事しなければ耐震性能は高まりません。調査だけで済ませることがないようにしましょう。

住宅のさまざまな箇所を調査する

室内や室外のさまざまな箇所を調査します。目視だけで確認するときもあれば、調査に必要な個所を破壊して調査するときもあります。診断の結果、補修が必要な場合は工事をおこないます。耐震性能に不安を感じている人は、早めに調査しましょう。

専門家に依頼するのがおすすめ

自分でも耐震診断できますが、専門家のように細部まで診断するのは難しいでしょう。自分で診断するときに便利なものは、市区町村役場で配布している簡易耐震診断マニュアルです。ただし、建物に何かしらの不安があるときや、これまで専門家の診断を受けていない人は、信頼度が高いほうを選択してください。

2つの診断方法

一般診断と精密診断があります。まず、一般診断は、建物を壊さずに調査する方法です。基礎や土台などの仕様を確認します。

このときに活用するものは、建物の立面図や平面図です。一方、精密診断は、調査に必要な箇所を破壊して実際の状況を確認します。復旧するときに費用が発生しますが、精密診断のほうがより正確な診断結果となります。

耐震診断の流れ

調査の流れは業者により異なりますが、一般的な流れについて説明します。まず、予備調査をおこないます。専門家は現場に到着してから調査の手順を決定するのではなく、事前に入手した図面や設計図などを確認しながら、どのように調査を進めていくのか考えていきます。

予備調査をおこなうことで、調査当日は効率的に進められます。次に、現地調査をおこないます。あらかじめ計画した順序で、写真を撮影しながら現在の状況を把握していきます。写真は報告書を作成するときに必要になります。

建物のどこを調査・チェックするのか

建物全体を調査します。そのため、室内、室外、小屋根、床下を確認します。建物の大きさにもよりますが、専門家でも約2時間ほど時間がかかることがあります。

室内の調査ポイント

壁の材質、窓や押し入れなどの開口部の位置、水回りを調査します。図面や設計図の通りに施工されているかどうか確認します。この際、目視で確認するだけではなく、コンセントカバーを外してチェックするときもあります。

室外の調査ポイント

外壁、基礎、屋根を調査します。屋根の重さや壁の重さを支えきれる基礎の状態であるかどうかを調査します。鉄筋やヒビ割れの有無を確認します。

小屋根の調査ポイント

耐震強度を高めるために使用されている金物の状態を調査します。錆が発生していないか、正しく施工されているかなどを調査します。金物には、接合金物、筋交いプレート、火打ちがあります。

床下の調査ポイント

耐震補強を考えるうえでも大切な箇所になります。劣化状況を確認するときに、シロアリによる被害が発生していないか、木材の腐食が進行していないかなども調査します。

耐震診断の前にセルフチェックをしてみよう!

専門家でなければ何もできないというわけではありません。自分でも目視で確認できる箇所があります。建物の普段の状態を専門家からヒアリングされたときに答えられるので、チェックしてみましょう。

ある程度は自分でチェックできる

専門家ではない人でも、ある程度は自分でチェックできます。そのときに、国土交通省が監修している資料に照らし合わせてみると良いでしょう。

基礎および床下のチェックポイント

基礎にヒビ割れが起きていないか、羽蟻が自宅の周辺で飛んでいないか、腐った木屑のようなものが地面に落ちていないかなどをチェックします。

外壁のチェックポイント

まず、サイディングの場合は、継ぎ目に隙間や盛り上がりが無いかなどをチェックします。次に、塗壁の場合は、全体にヒビ割れが発生していないかなどをチェックします。

室内のチェックポイント

まず、クロス貼りの場合は、継ぎ目が剥がれてきていないか、継ぎ目以外の箇所で破れなどが生じていないかチェックします。

次に、塗壁の場合は、開口部周りに斜めにヒビが走っていないかなどをチェックします。そして、雨漏りや腐食が進んでいるところが無いか、建具の状態などもチェックします。

小屋根のチェックポイント

光が漏れているところは無いか、木の色に変化は見られないか、金物が緩んでいないかなどがチェックポイントになります。

まとめ

建物の劣化に、なかなか気が付かないこともあるでしょう。重大な欠陥が見られた場合は、補修のための費用も高額になります。また、工事の期間も長くなるので大変な思いをすることになります。

自分でチェックすることも可能ですが、専門家に診断してもらうほうが信頼度は高まります。床下は自分でチェックするのが難しいので、専門家の力を借りましょう。

東京でおすすめの耐震診断業者比較

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会社名BERI日本建築検査協会ERIソリューション日本耐震診断協会ジャスト耐震設計さくら構造
特徴耐震診断実績多数!調査から補強設計まで一貫化で迅速かつ高品質な診断技術時代の要請に合った付加価値の高いサービスを提供する建築物の検査・評価企業業界最大手機関の子会社だから安心・信頼!高い専門性と中立性の調査診断技術多様な住宅構造で調査・診断・補強設計が可能な耐震診断に特化した専門機関50年以上の歴史を持ちリーディングカンパニーとして公平な検査を行う企業耐震に特化したプロ集団が在籍している耐震診断・耐震補強設計専門事務所耐震診断専門のプロ技術者が多数在籍する構造設計事務所
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