耐震総合安全機構

公開日:2023/06/01
耐震総合安全機構の画像

世界で地震が起きやすいところはプレートの接しているところとされており、日本周辺には複数のプレートがあり、日本が世界のなかでも地震の多い地域である理由とされています。地震大国ともいえる日本ですが、地震に対してしっかりとした備えはできているでしょうか。今回は、耐震診断を行っている耐震総合安全機構(JASO)についてご紹介します。

JASOは耐震に関する専門家の集団

今回は耐震診断などをおこなう、JASOの活動についてご紹介します。

JASOとは何を行っているのか?

JASOは、JapanAseismicSafetyOrganizationの頭文字をとったもので、日本語では耐震総合安全機構といいます。JASOは、建築や環境における、耐震性の安全を追及しています。

建築物だけでなく、周辺の町づくりまで調査や研究を行い、地震に関する情報を発信することで、社会貢献を目指している組織です。地震に対する安全性を総合的にとらえることで、生活者の目線から考え、安全に生活できる生活環境を整える研究や普及を行ってきました。

どんな事業をしているのか?

地震に対する総合的安全性の指針を作成し、調査、研究、普及などを行っています。また、それにともなって、地震に対する安全性を高めるための工法や製品の開発への協力、支援も行っています。また、講習会やシンポジウムを行い、耐震への安全性について説明や普及活動を行ってきました。資料や情報などの出版、ホームページの開設も、JASOの会員向けの情報伝達も行います。

設立の流れ

もともとは、阪神淡路大地震のあとに建築耐震設計者連合が設立されました。建物だけでなく、建物のある町も合わせ、総合的な安全性を確保することを重要視し、耐震に関する知識や技術の交流を行っていました。

建築耐震設計者連合の活動後は、特定非営利活動法人耐震総合安全機構となり、さらに専門的な分野同士での交流や事業を行っています。

JASOが提案するマンション耐震化の進め方

JASOでは、研究や講演会だけが事業ではありません。建物の耐震診断を行っています。自分の所有する建物の安全性が知りたいと思った方は、耐震診断を行うことで安全性を確かめましょう。

耐震診断の流れ

JASOに耐震診断を依頼すると、アドバイザーが派遣されます。実際に建物の状態をチェックした設計図書を確認したりして、まずは耐震診断が必要な建物かどうか、診断できるかどうかなどを判断します。次に、耐震性の簡易診断を行います。

マンションの場合、建築物の構造以外にも、全体の設備なども確認します。室内の耐震性が高くても、共用部やマンション周辺に問題があれば、避難するうえで安全性が低くなってしまうでしょう。総合的なマンションの安全性を判断し、精密診断が必要かを判断します。

精密診断が必要となった場合は、精密診断に進んでください。精密診断では、構造について診断を行い、耐震補強が必要かどうかチェックし、補強を行う場合のイメージをクライアントに提案していきます。

古い一戸建ての場合は、補強工事をしないで建替という選択を取りやすいです。しかし、マンションは住んでいる住人が多数いるので、簡単に建替しにくい場合もあり、耐震性が低いと診断された場合はしっかり補強工事を行いましょう。

マンションの工事には、住人の合意を集められるか、費用を捻出できるかといった問題もあります。マンション全体の工事がすぐに難しい場合は、とくに弱いところの補強工事をまずは行い、住人の合意や費用がたまるのを待って、段階的に補強工事を行うといった対応もできます。

費用が高そうだからといって古い建物をそのままにしておくと、大きな地震がきたときに、大きな被害が出てしまう可能性があります。補強工事には助成金が活用できることが多いので、助成金の制度を確認してみるとよいでしょう。

耐震補強工事の流れ

補強工事を行う場合、住人の生活に与える影響や費用などの計画を立てていきます。そのあとは、設計図や仕様書を具体的に作成し、施工会社を決めていきましょう。JASOでは、建築会社が会員となっているため、多くの会員事務所から施工会社を選定できます。

設計図と相違がないか確認し、工事を進めていきます。工事がおわったら、しっかり検査を行い、必要であれば、耐震改修済のマークの取得を行うなどして地震に備えましょう。

審査会・判定会議について

JASOでは、耐震安全性をしっかり評価するために、厳しい基準で審査や判定を行います。アドバイザーが行った簡易診断が、適切な内容だったかどうかを審査会でしっかり審査しています。その後、精密診断では耐震補修の内容が問題ないかどうかを判定会議で審査します。

耐震補強工事は、自治体からの助成金を活用できるため、きちんと助成金がもらえるよう審査を行っています。

まとめ

日本は地震が多く、次にいつ大きな地震がくるか分かりません。築年数の古いマンションは、部屋のなかはきれいにリフォームしてあることが多いですが、耐震性に関してはどうでしょうか。

耐震診断を行うことで大きな地震がきた場合に、建物が崩壊してしまう危険性があるかないかを専門的な観点から調べてもらうことができます。

マンションの場合、大規模な補修工事が必要になるのではと不安な方もいるかもしれませんが、助成金が活用できたり、段階的に補強工事を行ったりといった方法があります。

JASOでは耐震診断に対し審査会、判定会議を行い、診断内容や補強工事の内容を厳しくチェックしているので安心して耐震診断を依頼することができるでしょう。

耐震総合安全機構の基本情報

会社名NPO法人 耐震総合安全機構
住所〒112-0013 東京都文京区音羽 1-20-16 PAL音羽ビル 7階
電話番号03-6912-0772

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会社名BERI日本建築検査協会ERIソリューション日本耐震診断協会ジャスト耐震設計さくら構造
特徴耐震診断実績多数!調査から補強設計まで一貫化で迅速かつ高品質な診断技術時代の要請に合った付加価値の高いサービスを提供する建築物の検査・評価企業業界最大手機関の子会社だから安心・信頼!高い専門性と中立性の調査診断技術多様な住宅構造で調査・診断・補強設計が可能な耐震診断に特化した専門機関50年以上の歴史を持ちリーディングカンパニーとして公平な検査を行う企業耐震に特化したプロ集団が在籍している耐震診断・耐震補強設計専門事務所耐震診断専門のプロ技術者が多数在籍する構造設計事務所
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